リベルサスを処方してもらうには、内科・糖尿病内科・肥満外来・美容クリニックなどを受診する必要があります。糖尿病治療目的なら保険適用になりますが、ダイエット目的は自由診療です。
処方には年齢や持病などの条件があり、事前準備も重要です。本記事では、受診すべき診療科から処方条件、費用を抑えるコツまで詳しく解説します。
リベルサスを処方してもらうには?受診すべき診療科
リベルサスは医療用医薬品のため、ドラッグストアや薬局では購入できません。
医師の診察を受けて処方してもらう必要があります。目的や症状によって、受診すべき診療科が異なりますので、それぞれの特徴を理解しておきましょう。
内科・糖尿病内科|相談しやすい基本の診療科
一般内科は、かかりつけ医として日常的な健康相談がしやすく、初診でも気軽に話を聞いてもらえるケースが多いです。健康診断で血糖値の異常を指摘された方や、生活習慣病が気になる方は、まず内科を受診することで総合的な健康状態を確認できます。
糖尿病内科は、血糖コントロールやインスリン抵抗性の観点から専門的なアドバイスが受けられます。HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)や空腹時血糖値といった検査値をもとに、リベルサスが適切かどうかを判断してもらえるでしょう。2型糖尿病と診断された場合は保険適用になる可能性があるため、費用を抑えたい方にもおすすめです。
ただし、すべての内科でリベルサスを取り扱っているわけではありません。事前に電話やホームページで確認しておくと、スムーズに受診できます。
肥満外来|体重管理を目的にした専門的な相談先
体重管理や肥満治療を専門とする肥満外来(ダイエット外来)でも、リベルサスの処方を受けられます。
肥満外来では、BMI(体格指数)や体脂肪率、血圧、血液検査などを総合的に評価し、一人ひとりに合った治療プランを提案してくれます。食事指導や運動療法と組み合わせた総合的なサポートが受けられるため、ダイエットを本格的に取り組みたい方に向いています。
肥満外来でリベルサスの処方対象になりやすいのは、以下のような方です。
- BMIが25以上で肥満と診断された方
- 食事制限や運動だけでは効果が出にくい方
- 健康診断で生活習慣病のリスクを指摘された方
ただし、肥満外来でのダイエット目的の処方は基本的に自由診療となり、保険は適用されません。
美容内科・美容クリニック|自由診療で処方
美容目的でリベルサスを使用したい場合は、美容内科や美容クリニックが選択肢になります。
美容クリニックでは、見た目の改善や体型管理を目的としたメディカルダイエットの一環としてリベルサスが処方されます。糖尿病の診断がなくても、医師の判断で処方が可能な場合が多いです。
医療目的との大きな違いは、すべて自由診療(保険適用外)となる点です。費用は全額自己負担になるため、1ヶ月あたり2〜3万円程度の費用がかかることを想定しておきましょう。
美容クリニックを選ぶ際は、以下の点に注意が必要です。
- 副作用についての説明が十分にあるか
- 処方後のフォロー体制が整っているか
- 料金体系が明確か
安易な処方や説明不足のクリニックは避け、信頼できる医療機関を選ぶことが大切です。
心療内科|食行動やストレスが関係する場合
過食やストレスによる体重増加が気になる場合は、心療内科での相談も一つの選択肢です。
心療内科では、心理的な要因による食行動の問題(ストレス食い、感情的な過食など)を専門的に診てもらえます。ただし、リベルサス自体の処方を行っていない心療内科も多いため、事前に確認が必要です。
心療内科でリベルサスが検討されるケースとしては、精神的なストレスが食行動に影響している場合や、うつ病の治療薬の副作用で体重が増加した場合などが挙げられます。ただし、うつ病などの精神疾患がある方への処方には慎重な判断が必要なため、医師とよく相談しましょう。
オンライン診療対応クリニック|通院せずに相談できる選択肢
忙しくて通院の時間が取れない方や、近くにリベルサスを取り扱うクリニックがない方には、オンライン診療という選択肢があります。
オンライン診療では、スマートフォンやパソコンを使って自宅から医師の診察を受けられます。診察後は自宅に薬が配送されるため、通院の手間が省けます。
オンライン診療が向いている方
- 仕事や育児で通院時間が確保しにくい方
- 地方在住で専門クリニックが遠い方
- 対面での診察に抵抗がある方
- 継続処方でリピートしたい方
オンライン診療の注意点
- 基本的に自由診療のため保険は適用されない
- 初診では血液検査ができない場合がある
- 副作用が出た場合、すぐに対面診察を受けられない可能性がある
オンライン診療を選ぶ際は、LINEなどで気軽に相談できるサポート体制があるクリニックを選ぶと安心です。
リベルサスを処方してもらうための条件
リベルサスは誰でも処方してもらえるわけではありません。安全に使用するために、いくつかの条件や基準が設けられています。
一定のBMI・体重があること
リベルサスの処方判断では、BMI(Body Mass Index:体格指数)が重要な指標として使われます。BMIは「体重(kg)÷身長(m)の2乗」で計算され、日本では25以上が肥満と判定されます。
多くのクリニックでは、BMI18.5未満の方(やせ型)への処方を控えています。これは、すでに標準体重以下の方がさらに体重を減らすと、健康上のリスクが高まるためです。
ただし、BMIだけでなく、体脂肪率や内臓脂肪量、生活習慣なども総合的に評価されます。数値が基準に達していなくても、医師の判断で処方されるケースもあるため、まずは相談してみることをおすすめします。
血糖値やインスリン抵抗性に問題がある
リベルサスは本来、2型糖尿病の治療薬として開発された薬です。そのため、保険適用で処方を受けるには、血糖値に関する基準を満たす必要があります。
保険適用の目安となる数値
- HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー):6.5%以上
- 空腹時血糖値:126mg/dL以上
境界型糖尿病(HbA1c 5.7〜6.4%)の場合は、保険適用にならないことが多いですが、医師の判断で自由診療として処方されることもあります。
血糖値の状態を確認するために、健康診断の結果や人間ドックのデータを持参すると、診察がスムーズに進みます。
1型糖尿病ではないこと
リベルサスは、1型糖尿病の方には処方されません。
1型糖尿病と2型糖尿病の違いは、インスリンの分泌能力にあります。1型糖尿病は膵臓のインスリン分泌機能が著しく低下しているため、インスリン注射による治療が必要です。リベルサスはインスリン分泌を促進する薬ですが、1型糖尿病の方には十分な効果が期待できず、むしろ危険を伴う可能性があります。
また、糖尿病ケトアシドーシス(糖尿病の重篤な合併症)がある方も、リベルサスの使用は禁忌とされています。
生活習慣の改善だけでは難しい状況
リベルサスは、食事療法や運動療法だけでは血糖コントロールや体重管理が難しい場合に処方が検討されます。
いきなり薬に頼るのではなく、まずは生活習慣の見直しが基本です。しかし、仕事のストレスで食事管理が難しい方や、膝や腰の痛みで運動が困難な方、これまでさまざまなダイエットを試しても効果がなかった方には、薬物療法が有効な選択肢になります。
医師は、これまでの生活習慣の改善努力や、現在の健康状態を踏まえて処方を判断します。
18歳以上であること
リベルサスは、18歳以上の成人を対象とした薬です。
18歳未満の方への安全性や有効性は十分に確認されていないため、未成年への処方は基本的に行われません。成長期の若年層は、代謝や体の発達が成人とは異なるため、慎重な対応が求められます。
18歳未満でダイエットが必要な場合は、小児科や専門の肥満外来で、薬物療法以外の方法を相談することをおすすめします。
重い消化器症状や特定の持病がない
リベルサスには消化器系への作用があるため、特定の持病がある方は処方を受けられないことがあります。
処方できない・慎重な判断が必要な持病
- 膵炎の既往歴がある方
- 胆石症・胆嚢炎の既往歴がある方
- 重度の胃腸障害(胃潰瘍、クローン病など)がある方
- 甲状腺髄様がんの既往歴または家族歴がある方
- 重度の腎機能障害・肝機能障害がある方
これらの持病がある場合は、必ず診察時に医師に伝えてください。持病を隠して服用すると、重篤な副作用を引き起こす危険性があります。
妊娠・授乳中ではないこと
妊娠中・授乳中の方には、リベルサスは処方されません。
動物実験では、リベルサスの有効成分(セマグルチド)が胎児に影響を与える可能性が報告されています。また、授乳中の安全性も確立されていないため、赤ちゃんへの影響を避けるために処方が見送られます。
妊娠を希望している方は、服用を開始する前に医師に相談し、服用中は避妊を行うことが推奨されています。リベルサスの服用を中止してから妊娠を計画する場合は、少なくとも2ヶ月以上の間隔を空けることが望ましいとされています。
リベルサスを処方してもらうときの注意点
スムーズに処方を受け、安全に服用を続けるために、受診前に準備しておくべきことや、知っておきたい注意点を解説します。
受診前に服用中の薬を整理しておく
リベルサスには、他の薬との飲み合わせに注意が必要なものがあります。診察時にスムーズに確認してもらうために、現在服用中の薬を事前に整理しておきましょう。
特に確認が必要な薬
- 糖尿病治療薬(インスリン製剤、SU薬など)→低血糖のリスクが高まる
- 甲状腺ホルモン製剤(レボチロキシンなど)→吸収に影響が出る可能性
- 血圧を下げる薬・利尿薬
お薬手帳を持参するか、服用中の薬をメモして持っていくと、伝え忘れを防げます。サプリメントや漢方薬も含めて、すべて伝えるようにしましょう。
体重や生活習慣を正確に伝える
医師がリベルサスの処方を判断する際、現在の体重や生活習慣は重要な情報です。
正確な情報を伝えることで、適切な用量や治療方針が決まります。恥ずかしいからと実際より少なく申告したり、生活習慣を良く見せようとしたりすると、適切な治療が受けられなくなる可能性があります。
伝えておきたい情報
- 現在の体重と身長
- 最近の体重の変化(増えた時期やきっかけ)
- 1日の食事内容やタイミング
- 間食や夜食の有無
- 運動習慣(頻度・内容)
- これまで試したダイエット方法とその結果
当日処方されない可能性も想定しておく
初診で必ずリベルサスが処方されるとは限りません。
安全に処方するためには、血液検査で肝機能や腎機能、血糖値などを確認する必要があります。検査結果が出るまでに数日かかる場合もあるため、2回目以降の診察で処方が決まることも少なくありません。
また、医師の判断で別の治療法を提案されることもあります。例えば、まずは生活習慣の改善を試す、別の薬を検討するなどです。リベルサスにこだわりすぎず、医師のアドバイスを参考にしながら、自分に合った方法を見つけましょう。
処方後のフォロー体制を確認する
リベルサスは継続的に服用する薬のため、処方後のフォロー体制も重要なポイントです。
確認しておきたいこと
- 副作用が出たときの相談方法(電話・メール・オンラインなど)
- 定期的な診察・検査の頻度
- 薬の追加処方を受ける際の流れ
- 緊急時の対応
特にオンライン診療の場合は、副作用が起きたときにすぐ相談できる窓口があるかどうかを事前に確認しておきましょう。LINEなどで24時間相談できる体制があるクリニックは安心です。
保険は原則使えない?リベルサスの保険適用条件
保険適用の条件
- 2型糖尿病と診断されていること(HbA1c 6.5%以上、空腹時血糖値126mg/dL以上など)
- 食事療法・運動療法だけでは血糖コントロールが不十分であること
- 医師が薬物療法の必要性を認めていること
保険適用になると、自己負担は3割(高齢者は1〜2割)で済みます。例えば、リベルサス7mgを1ヶ月分処方された場合、保険適用なら自己負担は約2,000〜3,000円程度になります。
ただし、「ダイエット目的」や「美容目的」での処方は、糖尿病の診断がない限り保険適用にはなりません。
自由診療になった場合の費用目安
ダイエット目的でリベルサスを処方してもらう場合は、自由診療となり、費用は全額自己負担です。
自由診療での費用目安(1ヶ月分)
| 用量 | 費用目安 |
|---|---|
| リベルサス3mg | 約8,000円〜15,000円 |
| リベルサス7mg | 約15,000円〜25,000円 |
| リベルサス14mg | 約25,000円〜40,000円 |
※クリニックによって料金は異なります。診察料や配送料が別途かかる場合もあります。
自由診療は高額に感じるかもしれませんが、エステやパーソナルジムと比較すると、医学的根拠に基づいた治療が受けられるというメリットがあります。
オンライン診療は自由診療が基本
オンライン診療でリベルサスを処方してもらう場合、基本的には自由診療扱いになります。
オンライン診療では、対面診療のように詳細な検査を行うことが難しく、糖尿病の確定診断ができないケースが多いためです。そのため、ダイエット外来やメディカルダイエットとして自由診療で提供されています。
ただし、オンライン診療には通院の手間が省ける、時間を有効活用できるといったメリットがあります。費用と利便性のバランスを考えて選択しましょう。
リベルサスの費用を抑えて処方してもらうためのコツ
リベルサスを継続的に服用するには、費用面も重要なポイントです。少しでも費用を抑えるためのコツを紹介します。
内科・糖尿病内科で相談してみる
「ダイエット目的」と思っていても、実は2型糖尿病や境界型糖尿病に該当している可能性があります。
まずは内科や糖尿病内科で血液検査を受けてみましょう。もしHbA1cや血糖値が基準を超えていれば、糖尿病治療としてリベルサスが処方され、保険適用になる可能性があります。
保険適用になれば、自己負担は自由診療の10分の1程度で済むケースもあるため、まずは検査を受けることをおすすめします。
クリニックの初回キャンペーンを利用する
多くの美容クリニックやオンラインクリニックでは、初回限定の割引キャンペーンを実施しています。
よくあるキャンペーン例
- 初回診察料無料
- 初月の薬代割引(20〜50%オフなど)
- 初回限定のお試し価格
複数のクリニックを比較して、お得なキャンペーンを活用しましょう。ただし、安さだけでなく、フォロー体制や口コミ評価も確認することが大切です。
定期購入や処方日数でまとめてもらう
継続してリベルサスを服用することが決まっている場合は、まとめて処方してもらうと費用を抑えられることがあります。
まとめ割のメリット
- 1回あたりの診察料が節約できる
- 通院・配送の手間が減る
- 定期購入で10〜30%割引になるクリニックもある
3ヶ月分や6ヶ月分のまとめ買いプランを提供しているクリニックもあるため、長期的に続ける予定なら検討してみましょう。
オンライン診療を利用する
オンライン診療は、通院にかかる交通費や時間コストを削減できます。
また、オンライン専門のクリニックは店舗運営コストがかからない分、薬の価格が抑えられていることも多いです。複数のオンラインクリニックの料金を比較して、コストパフォーマンスの良いところを選びましょう。
ただし、最安値だけを追求するのではなく、医師の対応やサポート体制も考慮して選ぶことが重要です。
リベルサスを処方してもらうには目的や症状に合わせた診療科を検討しよう
リベルサスを処方してもらうには、目的や症状に応じて適切な診療科を選ぶことが重要です。
糖尿病治療や血糖コントロールが目的なら内科・糖尿病内科、体重管理やダイエット目的なら肥満外来や美容クリニック、通院が難しい方はオンライン診療が選択肢になります。
処方を受けるには、年齢や持病、妊娠の有無などの条件があるため、正直に自分の状態を伝えることが大切です。費用面では、保険適用になれば大幅に負担を軽減できるため、まずは内科で血糖値の検査を受けてみることをおすすめします。
リベルサスは正しく使えば効果的なダイエットの助けになりますが、副作用やリバウンドのリスクもあります。医師の指導のもと、食事療法や運動療法も組み合わせながら、健康的な体重管理を目指しましょう。

