「脱毛したらワキガが治った」
「脱毛したらワキガが悪化した」
そんな話を耳にしたことがありませんか。
実は、脱毛をすると、ワキガの状態が変化することがあります。ワキガは脱毛と密接に関係しているのです。
今回は、そんな脱毛とワキガの関係についてまとめてみました。
自宅で脱毛しても脱毛サロンで脱毛しても、ワキガのニオイ(臭い)が変化することがあります。
脱毛すると、毛の量が少なくなります。すると、脇に汗が溜まりにくくなり、肌が清潔に保ちやすくなります。
そうなることで、ニオイが弱くなることがあります。
また、ニードル脱毛は、絶縁針を使って毛穴に電流を流す脱毛方法です。毛穴に電流を流すと、組織が破壊されますので、ワキガの元となるアポクリン汗腺が一部破壊されます。
その結果、ニオイが弱くなることがあります。ワキガのニオイが弱い人は、ニオイがほとんどなくなることもあります。
一方で、フラッシュ脱毛(光脱毛)をすると、汗腺が刺激されることにより、汗の量が一時的に増えることがあります。
汗の分泌量が増えると、今まで感じなかったニオイが感じるくらい強いニオイを発することもあるのです。
脱毛とワキガには、関連性がまったくないわけではありません。良い面があります。
脱毛をしたあとは、ワキガの悩みが軽減したという人もいるのです。
このような現象が起こった理由を、3つご紹介します。
1つ目は、脱毛したことで脇が衛生的になったことでしょう。脇毛がたくさんあると、それだけ湿気が溜まりやすくなります。
湿気が溜まってくると、当然、常在菌が繁殖します。脱毛をすることで、脇毛がなくなると、湿気が減って菌の繁殖が和らぐのです。
2つ目は、カミソリなどで脇毛の処理をする必要がなくなったという理由です。
カミソリを脇に押し当てていると、時に肌にダメージを与えることがあります。これによって、傷口から菌が侵入し、アポクリン汗腺が刺激されてしまい、悪臭の元になることがあるのです。
脱毛することによって、こうした処理からくるリスクがなくなります。
3つ目には、ワキガの原因と言われているアポクリン汗腺の機能が弱まったと考えられます。
脱毛器から発せられるレーザーの熱によって、脱毛する部位は高熱を浴びます。高熱に触れると、汗腺の機能が低下し、汗の分泌が抑えられ、ワキガの悩みが軽減されます。
ワキガの原因は、アポクリン汗腺から分泌される汗だと言われています。
人の汗腺には、「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」の2種類があります。
普段、汗をかくのは、このエクリン線がほとんどです。
体のすみずみにある汗腺で、平均350万個あると言われています。
エクリン腺から出る汗が99%が水分です。つまり、ワキガとは関係ありません。
アポクリン汗腺は、おもに脇の下などに分布していて、思春期ごろから性ホルモンの影響を受けて分泌量が増えていきます。
ワキガ特有のニオイは、このアポクリン汗腺から分泌される汗が、皮膚の表面にある細菌によって分解されるため発生します。
アポクリン汗腺は、たんぱく質、脂質、糖質、アンモニア、鉄分などさまざまな成分で構成されています。
ちなみに、ワキガになりやすい人は、
「耳の垢が茶色い、ドロっとしている」
「下着に濃いシミができる」
「脇毛が多い」
ということが多いですね。もちろん、このような特徴を持つ人でも、ワキガでない場合もあります。
結論から言えば、脱毛器や脱毛サロンで脱毛すると、ワキガのニオイを軽減することは可能です。
根本的には、ワキガが治るわけではありませんが、改善できなくても、ワキのニオイがなくなったという人もいるようです。
ただし、機械の性能によっては、全く効果のない場合もあります。できれば、圧倒的に高性能の脱毛機械を使うほうが良いでしょう。
もちろん、フラッシュ脱毛器にくらべますと、医療レーザー脱毛器のほうが、より高性能であることは言うまでもありません。
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▶家庭用脱毛器と脱毛クリニックの違い
今回は、脱毛するとワキガが治るのか?脱毛とワキガの関係について、詳しくご紹介しました。
脱毛によって、ワキガが治るわけではありません。ワキガのニオイは少なくなるケースがあります。
また高性能レーザー脱毛器のほうが、ニオイが少なくなる可能性があります。
ワキガ手術への不安が残るようであれば、まずは脱毛からはじめてみるのもいいかもしれませんね。